松葉國正:刀
刀匠 : 松葉國正
 銘 : (表)日州國正之
   (裏)平成二十五年五月吉日
種別 : 刀
刃長 : 72.8cm
反り : 1.7cm
この作品は、拵に入れるため、松葉刀匠の作品の中では比較的、大振りでは無い、尋常な長さの刀と言えます。松葉刀匠の得意とする、大肌の混じった地鉄に大波を基調とする刃文を、見事な互の目丁子刃で焼き、美と用を両立させる一刀であります。拵は、宮本武蔵が考案したと伝えられる武蔵拵を基調としています。鐔には武蔵鐔を用い、革で漆で固めた柄巻きや、鉄製の鐺を採用することで武用本位の拵に仕上がっています。塗も蠟色ではなく、石目地を採用していることからも武用を感じさせる拵になっています。

Swordsmith

刀匠紹介

刀匠写真

松葉國正

Kunimasa Matsuba

本名 松葉一路

1959年
宮崎県生まれ

1983年
小林康宏刀匠に入門

1989年
美術刀剣類製作初承認

1990年
日本美術刀剣保存協会主催 新作刀展覧会 初出品入選 以降毎年出品落選なし

1993年
新作刀展覧会 努力賞

1995年
新作刀展覧会 努力賞

1996年
新作刀展覧会 刀 優秀賞 短刀 努力賞

1998年
ドイツ バドノワイナーにて剣術ワークショップ開催 
スイス チューリッヒにて合氣道セミナー開催

2000年
新作刀展覧会 刀 優秀賞 短刀 努力賞

2001年
新作刀展覧会 刀 優秀賞 短刀 努力賞 
ドイツ ボンにて講演(日本刀の美と武)
スウェーデンにて剣術演武ならびに講演開催

2002年
新作刀展覧会 刀 短刀ともに優秀賞
スウェーデン ウプサラ オランダにて合氣道セミナー

2003年
新作刀展覧会 特別賞6席 寒山賞 短刀 努力賞
ドイツ バドノワイナーにてエキシビション(作品展とギャラリートーク)

2004年
新作刀展覧会 刀 優秀賞 短刀 努力賞
オランダ アムステルダム スイス チューリッヒにて合氣道、剣術のセミナー

2005年
新作刀展覧会 刀 特別賞7席 全日本刀匠会会長賞 短刀 優秀賞
お守り刀展覧会 特別賞1席 岡山県知事賞
全日本刀匠会理事に就任(~2010年)

2006年
新作名刀展 太刀 薫山賞 短刀 努力賞
オランダ アムステルダムにて合氣道、剣術セミナー
フランス ジャパンエキスポにて演武、講演

2007年
新作名刀展 太刀 短刀ともに優秀賞
第二回お守り刀展覧会 総合の部 第4席 特賞・福岡市長賞
日向市文化賞
アメリカ サンフランシスコにて講演

2008年
新作名刀展 太刀 特別賞1席日本美術刀剣保存協会会長賞
宮崎県文化賞
第三回お守り刀展覧会 刀身の部 第6席 貝印賞
ドイツ バトノワイナーでエキシビション(作品展と講演ならびに演武)
オランダ アムステルダムにて剣術セミナー
フランス ジャパンエキスポで演武 講演

2009年
新作名刀展 太刀 特別賞3席寒山賞 短刀 優秀賞
第4回お守り刀展覧会 刀身の部 佳作
アメリカ テキサス州ヒューストンにて講演

2010年
新作名刀展 太刀 特別賞2席 薫山賞 小脇差 優秀賞

2011年
新作名刀展 日本美術刀剣会長賞(特賞一席) 小脇差し短刀の部 優秀賞
第二回新作日本刀・刀職技術展覧会 金賞第1席
第六回お守り刀展覧会 刀身の部 佳作

2012年
新作名刀展 日本美術刀剣保存協会会長賞受賞第三回
第三回新作日本刀 研磨 外装 刀職技術展覧会 銀賞第1席
第七回お守り刀展覧会 第6席 熊本朝日放送賞

2013年
新作名刀展 日本美術刀剣保存協会会長賞受賞

2014年
新作名刀展 日本美術刀剣保存協会会長賞受賞 無鑑査認定
第五回新作日本刀 研磨 外装 刀職技術展覧会 金賞第2席

2015年
第十回お守り刀展覧会 総合の部 第3席 熊本県教育委員会賞
同 刀身の部 佳作
同 外装の部 第2席 坂城町長賞

2016年
第十一回お守り刀展覧会 総合の部 第3席 瀬戸内市教育長賞
同 刀身の部 第10席 全日本刀匠会賞
同 外装の部 第3席 坂城町教育委員会賞

2017年
第十二回お守り刀展覧会 刀身の部 第8席 全日本刀匠会賞

2022年
宮崎県無形文化財指定