刃長72.8センチ 反り1.7センチ

(表)日州國正之

(裏)平成二十五年五月吉日

この作品は、拵に入れるため、松葉刀匠の作品の中では比較的、大振りでは無い、尋常な長さの刀と言えます。松葉刀匠の得意とする、大肌の混じった地鉄に大波を基調とする刃文を、見事な互の目丁子刃で焼き、美と用を両立させる一刀であります。拵は、宮本武蔵が考案したと伝えられる武蔵拵を基調としています。鐔には武蔵鐔を用い、革で漆で固めた柄巻きや、鉄製の鐺を採用することで武用本位の拵に仕上がっています。塗も蠟色ではなく、石目地を採用していることからも武用を感じさせる拵になっています。

日本刀 刀 (銘)日州國正之
武蔵拵 日州國正之