脇差
刃長30.5センチ 反り0.4センチ
(表) 小左衛門行平
拵 朱漆塗刻鞘出鮫合口拵
この作品は、冠落とし風な宮入刀匠独特の造り込みで、身幅も広く寸延びに作られた気品に溢れた小脇指です。地鉄の鍛えは、とてもよく積んでいて冴えも精良です。刃文は、明るく冴えた湾れで、沸の粒がきれいに揃っています。全体的に、宮入刀匠ならではと言える、気品が溢れた傑作と呼ぶにふさわしい出来の作品です。
外装は典型的な小脇指拵で、朱呂色塗出し鮫合口拵が付いています。鞘の形(肉どり)、丁寧な刻み、柄などバランスの良い入念作と言えます。
