刃長86.4センチ 反り2.8センチ

(表)宮入小左衛門行平

この作品は一般的な鎬造りではなく、宮入刀匠独自の新しい太刀姿をしています。極めて大振りで幅広く、力強さにあふれた造形です。鉄の鍛えは、極めて小模様の板目状であり、その透明度は、あたかも澄み切った湖の底の覗くような美しさです。リズムある波状の刃文はやわらかく、独特の姿によく合い覇気と気品に溢れています。

日本刀 太刀 銘 宮入小左衛門行平